「転職エージェント」が成り立つワケを考えよ!
「鬼のメッセージ」は、キャリアの考え方、会社の選び方、効果が顕著にあらわれる面接対策、退職対策―など多岐にわたる。
第1章「選択」の中の、転職先選びについての20のメッセージには、
・その職業に社会的な「価値」を見つけ出せ
・「人生の問題」を解決する転職であれ
・見栄を張るな「心が躍っているか」で判断しろ
・選ばれているかどうかで「選べ」
など、目先に惑わされず、本質的なものを見つめることを促す内容が続く。
そして、具体的な選び方として、
・「ファン」になれなければ辞退しろ
・「転職エージェント」に頼るな
・スカウトされたら「業種は問わず」話は聞いておけ
・「副業OK」の転職先を探せ
と、アドバイスを送る。
転職エージェントへの依存は、どんな転職先でもいいから、早く決めてしまいたいという転職希望者には好都合な存在だが、「次の転職を最後にしたい」などという真剣勝負の人にとっては「エージェントの担当者をパートナーとして信じ切るのは危険極まりない」こと。エージェントは手数料ビジネスであり、「当然、手数料の高い企業を紹介したほうが儲かる」仕組みだからだ。
この一例のように、内容は極めて現実的。「転職を考えていない人が読んでも大いにインスパイアされるし、まじめに転職を検討している人にとっては格好の指南書になる」と早川さん。「転職に失敗してしまった」人には「人生をV字回復させる『座右の書』になるに違いない」という。
「転職の鬼100則」
早川勝著
明日香出版社Delver of Secret
税別1600円