【尾藤克之のオススメ】ビジネスで成功したいなら相手の感情にアプローチしてヨイショせよ!

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相手の自尊心をくすぐる

   相手の感情が理解できたら、人間関係を構築するための行動に移さなければいけません。それには、相手の自尊心をくすぐることが得策です。自尊心をくすぐるにはどうしたらいいでしょうか。

   簡単に言えば、「ヨイショ」「ゴマすり」が近い意味になります。一般的にはネガティブな印象を持つ人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。ふつうの人が嫌がったり、なかなかできないことにこそ、価値があるものです。

   筆者はこれまで、「絶対にこの人にはかなわない」という人に出会ったことがあります。その人のやることなすこと、わかりやすすぎるくらいの「ヨイショ」「ゴマすり」なのです。それも極めれば、まったく嫌味にもなりません。むしろ尊敬に値します。

   その人はH社に勤務する「ゴマすり男」(仮名)さん。「すり男」さんは、どちらかというと、カッコ悪い容姿。背は低く中年太り、髪は薄くファッションセンスも微妙。しかし、ゴマすりの腕前は天下一品なのです。

   「社長! そのネクタイ、すばらしいセンスでいらっしゃいますね」と、ネクタイを褒めるのはゴマすりの代名詞のようなもなもの。しかし、「すり男」さんは臆面もなく、堂々とゴマすりの王道をいきます。所作やトークは磨きがかかり簡単にはマネできません。

   「ヨイショ」「ゴマすり」は、社会的に必要とされるスキルです。いまの若い人はあまりしませんが、仕事を潤滑にすすめたいなら「ヨイショ」「ゴマすり」は必須でしょう。

   本書には、 1億円稼ぐための会話術がいくつか紹介されていますが、内容はわかりやすく平易なものです。部下の指導に悩める上司や、職場で良好な人間関係を築くためのビジネス会話術として活用することができます。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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