今が絶好の「買い場」か?
今回の暴落相場で、おそらくほとんどの投資家が損失を抱えているのではないでしょうか。長年投資をしてきたベテランの投資家でさえも、そうだと思います。そんな状況で投資歴が15年程度の個人投資家である私が、損をせずに乗り切ることができるとは思えません。リーマン・ショックのときよりも早いスピードで下落した今回の暴落相場。損切りを判断するタイミングもなく、アッという間に落ちてしまいました。
そして、結局数百万円という大きな損切りをする結果となってしまい、少し落ち込みました。けれど、このまま投資をやめてしまっては、その損失を出して終わりという結果になってしまいます。
冷静に考えると、相場が下落し続けることはありません。リーマン・ショックのときも、もう経済はどうなるかわからないと、かなり悲観的になってしまいましたが、結局その後は米ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均も、最高値を更新するまでの上昇相場がやってきました。リーマン・ショック後に投資をはじめた人は、ほとんどの人が大きな利益を取ることができたはずです。
まだ収束が見えない今回の新型コロナウイルスの感染拡大。今が絶好の買い場と言っている人もいますが、まだ不安定な状況が続く可能性も十分にあります。4月に入ってからは、3月の経済指標や米国企業の1~3月期の決算などが出てきます。こちらの数字はかなり悪くなることが予想されていますので、実体経済への影響がどれくらいなのかを把握するまでは油断できないと考えています。
なので、今はじっとガマンして相場が落ち着くまでは待つつもりでいます。経済指標が出ることで、政府がどれくらいの経済対策を行えばいいかもわかります。ここで適切な対策が取られれば、株式相場も上向きに変わっていく可能性もあるのではないでしょうか。
今はまだパニック相場を落ち着かせるために、政府や中央銀行が動いている状況です。本格的に投資を再開するには時期尚早と判断しています。