モチベーションアップのためにできること 自身をコントロールする「支配力」を身につけよ!(高城幸司)

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   営業の仕事をしていた時代に、モチベーションが下がったことは、何回もありました。ただ、その当時はモチベーションなんて言葉がない時代で、「やる気が出ない」なんてことを、職場で口に出すのはタブーでした。

   しかし、現在は違います。モチベーションについて高らかに「上がった、下がった」を宣言できる時代になりました。とはいえ、高らかに宣言できるからと、周囲がケアしてくれることばかり期待していてはダメ。セルフマネジメントでモチベーションをコントロールする支配力を持ちたいものです。

   参考リンク「モチベーション下げマンとの戦い方」西野一輝著(朝日新書)

  • やる気満々です!
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自分にあったモチベーションアップ法を押さえる

   セルフマネジメントで、自分に効果的なモチベーションをアップする方法を押さえておきましょう。

   たとえば、読書や勉強会への参加などをインプットする。自分の営業力を高めるために活躍している営業職の仕事術の書かれた本や経営指南書を読んでみる。そしてメモっていく。すると、新しい学びや気付き、試してみたいアイデアが出てくるので、仕事に前向きに思えてきます。

   あるいは、営業としての仕事の意義を考えてみる。そもそも、なぜこの仕事をやっているのか? そういうことを、人は意外と忘れがちになります。視野が狭くなって目の前の契約をこなすタスクと捉えてしまうと、モチベーションは下がってしまいます。

   そうならないように、

「担当者に喜んでもらう」
「人脈を広げ、常に刺激を得る」

など意義をあげてみるのです。

   あるいは、営業で成功した...... と思える場面を妄想してみる。

   売り上げ目標を大きくクリアしたときに、どのような状態になるのか? 周囲から称えられたり、ボーナスが大きく増えたり、さらにやりがいのある取引先を任せられたり......。それを考えると、気分が高揚する人はたくさんいるはずです。

逆境に立ったときに「やる気」がアップする人もいる

   たとえば、売上目標が過去最大に届くとか、自分の給料がアップするとか、上司に認められるとか。そんな高揚感がモチベーションアップにつながるケースもあれば、一方で締切日が迫ってきたり、その仕事ができなければ極めて深刻な状況に陥ったりするなどの逆境に立ったときに「燃えて」、モチベーションが上がる人もいます。

   これは「接近勾配の法則」と呼ばれ、窮地に立たされたり、ゴールが近づいたりするたびに、気持ちがアップしていくという法則です。

   長距離走でゴールが見えてきたらラストスパートをかける、営業のプレゼンの日が近づくと資料づくりがはかどったりするなどが、それです。

   また、「来週の月曜日までに」「新規営業の明日までに」「この本のこの章だけをまとめてくるように」といった、短期間での到達が可能な小さな目標と、締切日をできるだけ具体的に設定することによって、最終的には長期的で総合的な目標に近づいていることを実感して、モチベーションが高まるという方法があります。

   人によってモチベーションを支配できるアップ策は違います。試してみて、自分にとって効果的な方法を活用してみては、いかがでしょうか。(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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