東京外国為替市場 米大規模経済対策への期待度は?
ドル・円予想レンジ:1ドル=109円30銭~112円50銭
2020年3月19日(金)終値 1ドル=110円80銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調地合いを維持しそうだ。
前週のドル円相場は、ドルが上昇し1ドル=111円台を回復した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リスク回避の資産売却でドル資金需要が高まっている。加えて、米国政府が大規模経済対策の実施を検討していることや、米国の長期金利が上昇したこともドルの支援材料となった。
今週のドル円相場は、引き続き、ドルが堅調な動きとなりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大に起因したリスク回避の資産売却が続いており、ドルの資金需要が強い。加えて、米国政府の大規模経済対策が具体化することで、ドルの買い材料となりそうだ。
ただ、米国の経済対策が市場の予想を下回るようであれば、再び、ドル売り・円買いの動きが強まる可能性があり、注意が必要だろう。
経済指標は、国内では24日に1月の景気動向指数、25日に3月16日開催の日銀金融政策決定会合議事録などが予定されている。
海外では、24日に2月の米国新築住宅販売件数、25日に2月米国耐久財受注、26日に2019年10~12月期の米国GDP確報値、27日に2月の米国個人所得と米国個人支出などが予定されている。
なお、27日は株式の3月期末の権利付き売買の最終日となる。
(鷲尾香一)