【株と為替 今週のねらい目】続く市場の混乱 日米で金融緩和、その効き目は?(3月23日~27日)

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   新型コロナウイルスの感染拡大は中国から欧州、北米へとその中心地が移り、景気悪化の懸念が増大するなか、世界の株式市場でリスク回避の「売り」が広がっている。米ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は2万ドルの大台を割り込んだ。

   連邦公開市場委員会(FOMC)は緊急で政策金利を引き下げ、実質ゼロ金利に踏み切ったが、市場の混迷は続いている。東京株式市場の日経平均株価も、一時1万6000円台まで急落。世界中でリスク資産を整理する動きが続いている。

   どうなる? 今週の株式・為替マーケット!

  • 止まらない新型コロナウイルスの感染拡大
    止まらない新型コロナウイルスの感染拡大
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東京株式市場 注目される東京五輪のゆくえ

日経平均株価予想レンジ:1万5500円~1万7500円

   2020年3月19日(金)終値 1万6552円83銭

   今週の日経平均株価は、引き続き、不安定な動きとなりそうだ。

   前週の日経平均株価は、日本銀行とFRB(米連邦準備制度理事会)による追加金融緩和が発表されたにもかかわらず、一時3年4か月ぶりに1万6000円台まで下落。6週連続安となった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による世界経済の悪化に対する懸念が続いた。

   今週の日経平均株価は、引き続き不安点な動きが予想される。新型コロナウイルス関連で世界経済の悪化懸念が高まるようであれば、1万6000円割れも視野に入ってきそうだ。

   特に、国内企業の業績悪化や、注目される東京オリンピック・パラリンピックの開催に関して、延期や中止といった動きが出るようだと、日経平均株価は大きく下落する可能性がある。

   半面、新型コロナウイルス対策で、政府が新たに予防・治療面や経済対策を打ち出せば、大きく反発する可能性もある。

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