1冊3分で読めて、内容をスラスラとしゃべったり、書き出したりもできるようになると話題沸騰の「瞬読」。眼球とレーニングなどハードな訓練は一切なく、「フォトリーディング」のように、地頭力やセンスが要求される方法ではない速読法です。
第1弾の「1冊3分で読めて、99%忘れない読書術 瞬読」では、そのメカニズムを解説して、8万部超えのヒットを記録しました。第2弾となる本作は、「瞬読」のスキルを身に着けることに特化。1週間で学ぶことができる構成に仕上がっています。
「1日5分見るだけで、1週間で勝手に速く読める! 瞬読ドリル」(山中恵美子著)SBクリエイティブ
速読とはいったい何なのか
いま、速読ブームです。速読を志向する起業家や投資家の方が増えているのです。すでにある程度の成功を収めながらも、情報をさらに収集したい、判断速度を上げたいというニーズが強く存在するのだと思います。
「速読」とは、速く文書を読むテクニックのことです。その方法は多岐にわたります。本格的なトレーニングを提供しているところでは、時間をかけて、「速読眼」と「速読脳」を開発していくものもあります。
眠っていた眼や脳の機能を開発し、子どもだけでなく、大人にも、さらには高齢者にも可能なことだと解説しているものもあります。
スポーツで技能を鍛えるのと同様に、読書の能力を向上させる方法を伝授するスクールもあります。本のページを画像のように脳に転写するような方法もあります。また、眼球の動きを鍛えるという方法もあります。
眼球を鍛えるとは目の筋肉である眼筋を鍛えることです。早く眼筋を動かすことで速読が可能になるというものですが目に負担はかからないのでしょうか。
これらの速読は、右脳が優れている人がいて、100名中1人くらいがモノになるのかもしれませんが、それでは一般性があるとはいえません。世の中の速読の多くは、筆者にはしっくりこないものばかりました。理論や理屈で本を読んでも楽しくありません。誰もが平易に実践できるものでなければ意味があるとは思えないからです。