【襲来!新型コロナウイルス】「就活生よ、内定取り消しに負けるな!」救済企業と氷河期世代がアツいエール

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会社を立て直した社長から「改めて来てもらえないか」

   このほか、ネット上ではさまざまな意見が戦わされている。一番多いのは「内定取り消しをする企業などやめてしまえ」という声だ。

「考えようによっては、たかが1~2か月で経営が傾くような会社に就職しなくてよかったと思う考え方もある」
「確かにコロナが経済に与える影響は大きいと思うが、このタイミングで内定を取り消すような会社なら、たとえ入社しても前途多難だ。後々そんな不安定な会社に入らなくてよかったといえるように就活頑張って欲しい」

   ところが、こうした意見には「今どき、安定している会社などどこにもないぞ」という反発も多かった。

「これぐらいで傾くって簡単にいうが、業績のよかった中小でも今回のコロナショックはかなり打撃を受けているぞ。新規採用をしたら沈没してしまう企業に内定を取り消すなというほうが無理だ。会社の存続や今いる社員の雇用を守るためにやむを得ず内定取り消しとしている企業に対し、上から目線のいい方は不愉快だ。内定を取り消された学生には同情するが......」
「今どき余裕のある会社なんて数えるほどしかありませんよ。特にサービス業界はね。1、2か月業績悪化で倒産するような中小企業ばかりですよ。コロナの終息する見通しが立たない以上、新規雇用者よりも現雇用者を守るのは企業として当然の判断です」

   就職氷河期世代からは、売り手市場を謳歌してきた就活学生に対しての「皮肉」の声と、内定取り消しの事態への「応援」の声が相半ばしている。

「バブル氷河期・リーマン氷河期をあざ笑ってきた若者たちよ、これでわかったかな? いくら努力しても生まれた年によって格差が生まれることを。努力だけではどうにもできないことだってあることを」
「超氷河期から失われた20年を生きてきた者としてはもっと大変なことは人生にいくらでもありました。やけを起こさずに、まずは大学の進路指導担当を頼りましょう。今の日本は人手が足りていません。希望の業種ではないかもしれないけど、若いあなたなら、仕事は見つけられる。仕事をしながら道を探す手もあります。働く気さえあれば食べてはいけるはずです」
「就職氷河期に就職できなくて、勉強して看護学校に入り、看護師になり働いています。結果看護師にやりがいを感じているので、看護の道に進んでよかったと思っています。道はどこにでも通じています」
「リーマンショックの年にちょうど美大卒業だったので、発注元に影響されるデザイン事務所みたいな所はほとんどダメだった。いざ内定をもらっても1年後倒産で失職した人がいくらもいて、バイトの求人すら取り合いだった。ただ、内定を取り消された人が、その後会社を立て直した社長から『改めて来てもらえないか』と声がかかったこともあった。だから、『こんな会社!』なんて言わないほうがいいよ」

(福田和郎)

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