新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年4月に入社予定だった学生が業績悪化に陥った企業から内定を取り消されるケースが相次いでいる。
今さら就職活動を再開しようとしても後の祭り。新生活のめどが立たず、学生たちは途方にくれているが、「捨てる神あれば拾う神あり」とはよく言ったもの。「うちで働きませんか」と救済の手を差し伸べる企業が増えている。
一方、ネット上では就職氷河期で苦しんだ世代からもエールの声が。ネット上の声を拾うと――。
「ITベンチャーでよければ新卒の枠が2~3人ありますよ」
経済産業省は2020年3月13日、内定取り消しの企業が増えているとして、経済団体などに、内定取消しを防止するためあらゆる手段を講じることと、やむを得ない事情により内定を取り消す場合には、就職先の確保に最大限努力するとともに、補償の要求には誠意を持って対応することを要請した。
こうしたことからインターネット上では、「#コロナ内定取り消しなんかに負けない。20卒の学生に会いたい!」などのフラッグが立ち、支援の動きが広がっている。
内定を取り消された学生を採用しようという企業や、労務問題の専門家などからエールのコメントが相次いでいる(企業名は原文まま)。
たとえば、こんなコメントだ。
「メディアエクシードです。この土壇場で内定取り消しというまさかの事態に...... 少しでもお役に立てれば。内定を取り消された新社会人の方、弊社のようなITベンチャーでよければ新卒として迎えられる枠が2~3人はあります。ただ、求人媒体に社員募集は載せていませんので、メディアエクシードのHPから連絡してみてください」
「HRportは、コロナウイルスの影響で内定を取り消しされた学生の採用費用を無償化することを決定しました。これを通して、少しでも将来に不安を抱えている学生の就活支援になればと考えております! テレビ局からの取材依頼が複数件。それだけ内定取消が社会から問題視されているということ。HRportとしてもやれることを全力でやりたい。もし内定取消されて困っている学生がいれば、ぜひ連絡して欲しい」
「内定取り消しで困っている方へ。一緒にOWNDAYS(オンデーズ)で働きませんか? 募集職種 (2020年4月入社の方)・営業職・エンジニア・経理・デザイナー・映像制作。さまざまな分野で活躍できます! 詳細はこちら。2020年春入社の内定取り消しを受けた学生を対象にスピード採用を実施」
「Maenomeryです。内定取り消し等でお困りの学生はDM下さい!お力になれればと思います!」
と、学生に向けて呼びかけている。