就活生よ! 「自己分析」は時代遅れ...... いつまでも同じ「就活」ではダメだ

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未来を見越したキャリアデザイン

   先行きがますます不透明になる社会。時代の進み具合も早くなり、それに応じて企業の人材ニーズも変化する。就活生ばかりではなく転職希望者にとっても、希望する企業が先端的なほど、社会の動向や時代の変化に対応する力を備えていなければならない。だが、未来を見越したキャリアデザインは、日本では積極的に行われていないのが実情だ。

   米ギャラップ社が国際的に行った「熱意あふれる社員」をめぐる調査で、日本のその割合は6%だった。米国が32%で世界一。世界の平均は13%で、日本の順位は139か国中132位という。いわば、働くことを楽しんでいる会社員は日本では6%しかいないということ。未来志向のキャリアデザイン不在が関係していることが考えられる。

   学生たちが、入社後の実態と入社前の抱いていた理想との間に乖離を感じ、早期離職を招く「リアリティ・ショック」や、ミスマッチは、企業にとってばかりではなく、学生にもマイナス。就活生にも、就活そのものやキャリアデザインの考え方や在り方について変革が求められている。

「新しい就活」
佐藤裕著
河出書房新社
税別1400円

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