最近は在宅勤務、リモートワークを取り入れる企業も増えてきました。オンライン飲み会も流行っていますね。本日は、Kさんが缶ビール片手にオンラインでご来店です。
「先日、会社でも新型コロナ対応としてリモートワークを取り入れることになりました。ふだんは、会社と自宅の往復。たまに会社帰りにスポーツジムというような生活を送っています。夫婦仲はいいとも言えませんが(笑)悪くもないですよ。ただ、在宅勤務で自宅にいる時間が増えた分だけ、何となく妻の機嫌が悪くなっている気がします。
子供のお弁当を作るついでにお昼ご飯を作ってもらうくらいで、特に家事の負担が増えてはいないと思うんですけど......。ちなみに、妻はパートで10時?15時まで働いています。何が問題なのでしょうか。」
妻に「ついで」はありません!
Kさん、ハッキリ言いますね。妻に「ついで」はありませんよ! Kさん、「お子さんのお弁当のついでに」と言いましたよね。奥さんがお弁当を一つ、二つ作るのもそんなに手間は変わらないと思っているのでしょうが、とんでもないです!
これまでのことに、ひとつ手間が増えるんです。奥さまに、「ひと手間」かかっていることを、きちんと認識してください。
もちろん、奥さまから「お昼はお弁当作ろうか? 子供の分も作るし、一つも二つも変わらないから」などと、声をかけられたといても、その場合はお言葉に甘えながらも、「忙しい中に作ってくれて、ありがとう」と、ひと言添えるといいかもしれません。
また、奥さまに毎月決まった生活費を渡している場合は、食費の負担増を気にしてあげましょう。たとえ、ちょっとの手間だとしても、気遣いはうれしいものです。
ちなみに、Kさんお弁当箱は洗っていますか?
「いえ、洗っていません。水につけて置いたままです。」(Kさん)
それも問題かもしれませんね。
奥さまの一人の時間を邪魔しない
奥さまのパート時間は10時から15 時まで。その後、お子さんのお迎え、夕飯の準備、あいだにテレビ休憩などもあったかもしれません。奥さまの中では、毎日ルーティンのような、時間のスケジュールができあがっているように思います。
Kさんが今、在宅勤務で家にいるということは、15時以降、少なくともこれまでよりも自宅で一緒に過ごす時間が増えるということです。これまで奥さまが一人で過ごしていた時間に、「誰かがいる」っていうことは、ストレスにも繋がるものです。
たとえば、奥さまがテレビを見ている時間に話しかけるようなこと、していませんか。
「あっ、話しかけています。先日も、リビングで仕事をしているのにテレビをつけるから、気が散るからテレビを消してと言ってしまいました」(Kさん)
それはアウトですよ。奥さまのイラつきの原因です。
奥さまがリビングにいる時間、Kさんは別の部屋で仕事するなど、奥さまの一人の時間を邪魔しないようにしてみてはいかがでしょう。
ええ、わかりますよ。Kさんだけが悪いだけではありません。その逆もしかりです。仕事に集中したい時間は、テレビの音量を小さめにしてもらうなど、お互いの気遣いも必要になります。
夫婦は他人「ルールづくりが必要」かも......
これまで仕事を一切、家庭に持ち込まなかった人も、在宅で仕事となると家庭と仕事の切り離しは難しくなるでしょう。
たとえば、仕事の話を夫婦のあいだで交わすことで、夫婦仲が良くなるパターンもあれば、逆に干渉しすぎて夫婦仲が悪くなるパターンもあると思います。どちらが良くてどちらかが悪いというものではなく、正解はありません。
それぞれの夫婦で考え方も異なりますからね。また、夫婦と言えども、他人です。そのため、ある程度のルール作りが必要かもしれません。
お互い、初めて体験する働き方。一度作ったルールも、やってみると不都合と感じることも多々あるかと思います。ルールも、これだと決めつけるのではなく、試しながら変えていけばいいのです。どちらかが妥協しないといけないことも、あるとは思いますけど......。
夫婦で「新しい働き方」を探っていくことは、これからの老後の過ごし方にも繋がることもありそうです。在宅勤務で夫婦仲が良くなった家庭は、老後も仲良く過ごせそうな気がします。
まずは奥さまとルールを決めて、ぜひ予行演習に見立てて、いろんなパターンを試してみてください。リモートワークを、夫婦仲が良くなるきっかけにしてみてはどうでしょう。(ひろ子ママ)