NYにも上陸! ウオール街は「在宅勤務」に後ろ向き?
シリコンバレーよりも少し遅れて、東海岸のニューヨークでも新型コロナウイルスの感染が拡大。世界最大の資産運用会社であるブラックロックや金融大手のバークレイズ銀行などで従業員の感染が確認されました。
BlackRock employee in New York tests positive for coronavirus
(ニューヨークのブラックロック社の従業員がコロナウイルス検査で陽性となった)
positive:陽性
報道によると、ウオール街の金融企業はとりわけコロナウイルスの「上陸」に戦々兢々としているそうです。
複雑なシステムや瞬時の取引に対応する「トレーディングルーム」の業務を「在宅」でこなすには、相当な機能を有したシステム構築が必要になります。海千山千のハッカー集団は、「在宅勤務」によるセキュリティの抜け穴を探して、一斉攻撃をかけてくるでしょう。
一瞬の操作ミスが命取りになるだけに、JPモーガンやバンク・アメリカといった大手金融企業は、トレーディングルームのスタッフを分散勤務させるなどの工夫をしているそうです。ウオール街にとって「在宅勤務」はできれば避けたいところでしょうか?
日本でも、イベントの自粛や学校の一斉休業によって経済的打撃を受けた方々への補償が話題になっています。米国のマイクロソフトが先陣を切った、休業中の「時給労働者」への賃金保障が「神対応」に思えてなりません。早々に追随したGAFAもさすがです!この「シリコンバレールール」が世界基準になることを願います。
◆ 新型コロナウイルス注目ワードVol.3「work from home」(在宅勤務)
「在宅勤務」に適する英語は「work from home」を使うことが多いです。文字どおり「home」(家)から「work」(仕事)をする、という意味です。日本語でよく目にする「telework」(テレワーク)は、「遠隔勤務」といったニュアンスが強いので、「work from home」のほうが一般的のようです。
いくつか例文をご紹介しましょう。
I work from home today
(今日は在宅勤務です)
I work from home through the Internet
(インターネットを使って在宅勤務しています)
I work from home effectively
(私は効率的に在宅勤務をしています)
(井津川倫子)