12.6%の企業がインターンシップと「本番」直結
インターンシップの選考が、採用試験の本番に「影響があると思う」と回答した学生の56.5%が、その理由について「何となく自分がそう思っているから」と答え、これが最多。次いで、「就職情報サイトの記事で見かけたから」が26.0%、「知人(友人、先輩等)から聞いたから」の19.8%と続いた。
「影響がないと思う」の理由は、「何となく自分がそう思っているから」が62.4%、「企業の人事担当者 から聞いたから」が19.3%、「就活情報サイトの記事で見かけたから」が15.4%だった。
一方、企業のインターンシップの実施目的は、最も多かった答えが「仕事を通じて、学生に自社を含め、 業界・仕事の理解を促進させる」ことで88.2%。12.6%の企業が「採用に直結したものとして実施」したと答えた(就職みらい研究所の「就職白書2019」)。
今回の調査結果を踏まえ、就職みらい研究所は、
「企業の意図が学生に伝わっていないため、インターンシップの位置づけが学生各々の解釈に委ねられている。企業の人事担当者から『インターンシップの選考に漏れた学生が採用選考時に応募してくれない』という悩みを聞くが、学生側にどうとらえてほしいのかをしっかり説明するなど、理解してもらう努力が必要」
と指摘している。
なお、調査は2020年卒業予定者向けの「リクナビ2020」で、就活生を募集。モニターに登録した学生6397人(大学生5269人、大学院生1128人)に向け、19年5月1日~8日にインターネットで実施した。ただし、今回の集計対象となったのは大学院生を除く、大学生1676人。