転職「検索ワード」5年前から大きく変化 急上昇したのは働き方改革がらみの......

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   「働き方改革」の浸透に応じて、転職先を探すキーワードが変化している。

   リクルートキャリアが運営する転職情報サイト「リクナビNEXT」が、サイトの利用者が検索したワードを調べ、2019年と5年前の14年でランキングを比較。その結果、19年の検索ランキングの「トップ50」には、5年前には「100位圏外」だった「完全週休2日」「残業なし」「転勤なし」などの休日や勤務に関するワードが数多く登場していることがわかった。

   生活重視へのシフトがみられる。2020年3月5日の発表。

  • 「働き方改革」の進展で転職先の探し方にも変化があらわれている
    「働き方改革」の進展で転職先の探し方にも変化があらわれている
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「残業なし」60位から44位に

   「リクナビNEXT」では、検索ワードにある「在宅勤務」「土日休み」などを、「それぞれの事情に応じた多様な働き方を選択したい意向が見える」ワードとして、「働き方ワード」に分類。100位までの検索ランキングで、「働き方ワード」は、5年前の2014年には3ワードだけだったが、19年には11ワードと、ほぼ4倍に増えた。

   11ワードのうち、主なワードは「在宅勤務」(9位)や「土日休み」(11位)、「転勤なし」(19位)、「有休消化率」(23位)。これらは5年前にはいずれも100位圏外で、急上昇ワードといえる。ほかにも、「在宅ワーク」(45位)、「在宅」(49位)が100位以下からトップ50入り。「残業なし」が60位から44位に上昇した。

   また、「働き方ワード」の検索状況を男女別でみると、女性は検索全体で41.9%だったが、「働き方ワード」では59.8%と男性より高かった。なかでも、「在宅」「有休消化率」「ワークライフバランス」の検索が目立ったという。

   検索全体では58.1%と6割近くを占めた男性だが、「働き方ワード」検索では40.2%と少数派。しかし、「転勤なし」「完全週休2日」「残業なし」のワードは、男性がそれぞれ67.4%、58.5%、55.3%と多数を占めた。

   さらに「20 代」や「30 代」、「中高年」など「自身の年齢事情に対応した働き方を選択したい意向が見えるワード」を「年代ワード」として分類。検索傾向を分析すると、「中高年」「年齢不問」などで検索傾向が強かった40代や50代が「働き方ワード」の検索で77.5%を占めた。

   調査でわかった求職者の検索傾向の変化から、リクルートキャリアは「働く個人のライフフィット志向の拡大や長期活躍指向の拡大といった深層心理が見えてくる」と分析。「企業寿命と職業寿命の逆転、人生100年時代による生き方の多様化などの変化を背景に、働く個人は『終身雇用から終身成長』へ、仕事選びの重視項目をシフトしている」としている。

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