【襲来! 新型コロナウイルス】危険なワルが多すぎ! 新型コロナ便乗詐欺の横行に警察や国民生活センターが「非常事態宣言」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「汚染されている。消毒しないと危険だ」と10万円を要求

   新型コロナ騒動から儲け話を持ちかけるケースも。

   80代男性の自宅に突然、金の売買業者を名乗る男が現れた。

「新型コロナウイルスの影響で中国の経済がガタガタになっている。金の相場が上がることは間違いない。今申し込めば、高騰する前の金額で金を買う枠が 当たるかもしれない。すぐに申し込んだほうがいい」

と勧誘され契約してしまった。しかし、心配になり消費生活センターに相談に来たのだった。

   国民生活センターでは、

「少しでも怪しいと思ったら、その場できっぱりと断り、絶対にお金を支払ったり、契約したりしないようにしましょう」

と呼びかけている。

   新型コロナウイルスの高額の消毒薬を勧誘されたり、すぐに消毒しないと危険だなどと不安をあおられたりする手口もある。

   大阪府の女性宅に、水道会社従業員を名乗る男からこんな電話があった。

「お宅の下水道にコロナウイルスが付いている。すぐに洗浄が必要だ。除去するのには約10万円が必要だ」

   女性が断ったため被害はなかった。大阪府警は「不審な電話があればいったん切り、家族や警察署に相談してほしい」と呼びかけている。

   このほか、マスク製造事業者を名乗る者からメールで、

「マスク50枚入り、3箱、合計1万2000円。明日発送予定。至急振り込んでいただきたい」

などと、購入した覚えがないマスクの請求が来た。また、電話で直接、

「マスクがないと大変なことになる。今この電話で購入すれば、通常10万円するマスクが半額で購入できる」

などと、高額のマスクの購入を勧誘された相談もあった。

   また、「健康食品」の勧誘も多い。

「手洗い・うがいだけでは予防としては不十分だ。コロナウイルス予防に効果がある健康食品がある」

などと、得体のしれない食品の勧誘電話を受けた人もいる。

   世の中にはコロナウイルスより怖い人間が多いので、少しでもおかしいと思ったらすぐに消費者ホットライン「188(いやや!)」や警察に相談しよう。

(福田和郎)

姉妹サイト