【株と為替 今週のねらい目】米国の緊急利下げで円急伸、株価2万円割れの可能性は?(3月9日~13日)

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東京外国為替市場 ドル下値試す動き続く

ドル・円予想レンジ:1ドル=104円00銭~107円00銭

2020年3月6日(金)終値 1ドル=105円30銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き、ドルの下値を試す動きが予想される。

   前週のドル円相場は、新型コロナウイルスによる米国経済の悪化に対する予防措置として、FRB(米連邦準備制度理事会)の緊急利下げで日米の金利差縮小を織り込む動きから、ドルが大幅安となり、急激な円高進行となった。

   今週のドル円相場は、前週に続きドルの下値を試す動きになりそうだ。米国の緊急利下げに加えて、新型コロナウイルスによる世界経済の悪化懸念によるリスク回避のドル売り圧力が継続する見込み。これに米国の追加利下げに対する思惑が強まっていることから、ドルの上値は非常に重くなっている。

   今のところ、ドルが反発する材料には乏しく、ドルの落ち着きどころを探る動きが継続しそうだ。

   経済指標は、国内では9日に1月の国際収支、2019年10~12月期GDP(国内総生産)改定値、2月の景気ウォッチャー調査、10日に2月工作機械受注、12日に1~3月期景気予測調査などが予定されている。

   海外では、10日に中国の2月生産者物価指数と消費者物価指数、11日に米国の2月消費者物価指数、12日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、ラガルドECB総裁会見、米国の2月卸売物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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