【株と為替 今週のねらい目】米国の緊急利下げで円急伸、株価2万円割れの可能性は?(3月9日~13日)

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   世界的な新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、米国のFRB(米連邦準備制度理事会)が緊急利下げを実施した。ところが、米国では早くも追加利下げの観測が浮上。それを背景にしたドル売りが進んでいる。

   米国経済は先行き不透明感が色濃く、米国株の続落や円高ドル安の進展で、日経平均株価は2万円の攻防に移りつつある。

   どうなる? 今週の株式・為替マーケット!

  • 新型コロナウイルスの影響で株式市場は大混乱!(写真は、東京証券取引所)
    新型コロナウイルスの影響で株式市場は大混乱!(写真は、東京証券取引所)
  • 新型コロナウイルスの影響で株式市場は大混乱!(写真は、東京証券取引所)

東京株式市場 下げ幅、とうとう3000円超す

日経平均株価予想レンジ:2万1500円~1万9000円

2020年3月6日(金)終値 2万749円75銭

   今週の東京株式市場で日経平均株価は、2万円を巡る攻防となりそうだ。

   前週の日経平均株価は、引け値で2019年9月4日以来の2万1000円割れとなるなど、4週連続の下落となった。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界経済の悪化懸念によるリスク回避の売りが続いていた。3月3日のFRB(米連邦準備制度理事会)による緊急利下げで円高が一段と進行したことも嫌気された。

   今週の日経平均株価は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界経済の悪化懸念による売り圧力が強く、2万円を巡る攻防となりそうだ。

   米国の利下げで円高が進行していること、加えて米国の追加利下げ期待が強まっていることで、1ドル=105円台へと急速な円高となっており、企業業績への影響も懸念されている。

   日経平均株価は4週連続の下げで、下げ幅は3000円を超えているものの、自律反発は期待できない状況だ。

   ただ、新型コロナウイルスの新検査キットや治療薬の開発、中国工場の生産再開など、一部に好材料が出始めていることは注目。2月の経済統計が発表されるため、特に中国の2月の生産者物価指数と消費者物価指数には注意が必要だろう。

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