土下座した教祖の腕に朴槿恵大統領の銀時計が!
ところで、記者会見ではもっと大きなハプニングが起こった。イ・マンヒ総会長が土下座をした時、腕が前方に伸びたため銀の腕時計が露わになった。そこには朴槿恵(パク・クネ)前大統領の名前が刻まれていたから大騒ぎになった。「新天地イエス教会」と朴槿恵前政権の関係が取りざたされる事態に発展した。
朝鮮日報(2020年3月2日付)「新天地教祖が着けていた『朴槿恵時計』の真偽は...弁護士『ニセモノ』」が、こう伝える。
「新天地イエス教会のイ・マンヒ総会長が3月2日、記者会見場に朴槿恵前大統領の署名が刻まれた時計を着けて現れ、時計が本物かどうか論議を呼んでいる。イ総会長が着けていた時計には『朴槿恵』という文字とともに、青瓦台(大統領府)を象徴する鳳凰のマークが刻まれていた。時計はスチール素材で金色に装飾されていた」
この時計をめぐり、朴前大統領が在任中に記念時計として作ったいわゆる「朴槿恵時計」ではないかと指摘する声が出た。すぐさまインターネットでは朴前大統領が率いていた旧セヌリ党(現・最大野党の自由韓国党)と新天地がつながっているという情報があふれた。
朝鮮日報が続ける。
「朴前大統領の弁護を担当するユ・ヨンハ弁護士は、朝鮮日報の電話取材に対し『時計は偽物』と話した。ユ弁護士は『朴前大統領の任期中に、金装飾の時計は作ったことがない』と述べた。朴政権当時、青瓦台に勤務していたイ・ゴンヨン元行政官も『朴前大統領が制作するよう指示したのは『銀色時計』一種類だけで、それを記念品として使っていた』と語った」
イ総会長が着けていた時計と同じ時計は、インターネットの中古品取引サイトで一時「朴槿恵時計」として40万~50万ウォン(約3万6100円~4万5100円)で取引されていたという。時計を偽造した業者が摘発されたこともあって、イ・マンヒ総会長が着けてきた時計が本物かどうは藪の中だ。韓国メディアのカメラマンが見えた瞬間をカメラでとらえたものをアップしただけだからだ。