【尾藤克之のオススメ】妻をリッチにせよ! 元銀行マンが解説する「お金持ち夫婦」になるヒケツ

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   世の中は、なかなかお金持ちになれない仕組みになっています。

   それは、あなたの周りを見回せばわかるはずです。努力を重ねて昇給・、昇進した人がいたとしても、その結果としてお金持ちになれた人や、働かなくても悠々自適の生活が送れるようになった人は少ないはずです。

   では、どうすればお金持ちになれるのでしょうか――。

崖っぷち夫婦が"副業"で年収1000万円産み出した「妻リッチ」起業術!(古川美羽著, 坂下仁監修)ごま書房新社
  • 妻をリッチにすることが「お金持ち夫婦」になるヒケツ!
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妻を社長にするメリットとは?

   支出を増やさずに、税金を減らす方法は限られています。所得控除、減価償却、社内規程などを活用して、お金が出ていかない経費を増やす、法人と個人の税制の違いを生かす、所得を家族に分散するといった以外に方法はないのです。

   そのうえで、本書を監修した坂下仁さんは「妻を社長にしなさい」と言います。妻を社長にするメリットはなんでしょうか。

「妻を社長にして、資本金を300万円以下の合同会社を『プライベートカンパニー』として設立することから始めます。税法上のメリットが多く、生活費を会社経営の必要経費として、自宅家賃、通信費、光熱費、ランチミーティング、交通費などとして損金扱いできるようになります。ふつうのサラリーマンに認められていない経費が適用されることは大きなメリットといえるでしょう」

と、坂下さんは解説します。

   さらに、

「飛行機に例えると、プライベートカンパニーが翼でマネーエンジンがジェットエンジンです。プライベートカンパニーという翼で浮力が生まれ、タックスヘイブンという上空を飛べるので税金という障害物が減り、スピードが出ます。マネーエンジンというジェットエンジンは趣味嗜好や特技でできているので燃費がよく、ハイパワーです。副業がマネーエンジンであれば、本業のエンジンが故障しても大丈夫です」

と言います。

   サラリーマンには、会社という非力なエンジン一つしかありません。倒産したり解雇されたりしたらエンジンは停止します。プライベートカンパニーは翼になりますが、サラリーマンはいつまでたっても飛ぶことができずに走り続けるしかありません。

ウソの情報に人生を左右されない

   さらに、坂下さんは情報を取捨選択することの必要性を訴えます。

「表面に見える『噂』をすべて鵜呑みにして信じてはいけません。新聞やテレビだからといって、その情報が必ずしも正しいとは限りません。本に書いてあることだって、どこまでが本当なのかを検証するのは難しい。しかも正しいか否かは受け取る人の価値観や時代の流れによっても変化する。とはいえマスメディアの情報は発信者を特定できるので、無責任な発信をしにくい。だから明らかに間違えていれば訂正が入ります」
「この点、一番気をつけなければならないのが、個人が発信するネット情報です。日本には言論の自由があるので、簡単にネット上でフェイクニュースを流したり、 事実をねじまげて誰かを批判したりできます。それが本当かどうかを確認することは難しいので、素直な人ほど信じてしまう。だから無防備にネットサーフィンすると、うそつき村に迷い込んだような得体のしれない不安感に悩まされます」

   情報の危うさを、坂下さんはそう話す。

   では、どうすればネット情報の真偽を見分けられるのか――。

   それは情報発信者の身元を確認することに尽きます。身元がよくわからない人が発信する情報はリスクがあるということです。情報の信憑性を測るうえでは身元がわかるかどうかが最低限の条件となり、さらに、その人がどのような信念・信条を持っている人なのか知る必要があります。

   坂下さんは、20年以上にわたり、M銀行の行員として数百におよぶ企業や個人へのコンサルティング、財務指導・融資を手がけてきた実績があります。元行員が解説する「妻社長」方式は、とてもユニークな資産形成術と言えるでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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