「やっぱり国民の命より習近平首席の来日のほうが大事だったのか!」
安倍晋三首相が2020年3月5日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ水際対策として中国と韓国からの入国制限の強化を発表すると、ネット上ではこんな怒りの声が殺到した。同時に、習近平国家首席の国賓来日を延期すると発表したからだ。
「今年1月の春節の時に、中国からの観光客来日を規制すべきだったのに、ずっと放置していたのは習近平首席への忖度だったのか!」
というわけだ。
ネット上では、怒り心頭の多くの声であふれている。
「今さら遅すぎ!東京五輪と中国の二兎を失いましたね」
安倍政権が発表した新たな強化策のポイントは、
(1)中国・韓国からの入国者全員(日本人も含む)を2週間待機させる。
(2)中国・韓国向けの発行済み査証(ビザ)を無効にする。
(3)入国拒否の対象を拡大。韓国の一部地域を追加指定、イランの一部地域も指定。
などで、これらの措置に対するネット上の声を拾うと――。
「習近平首席の訪日延期発表と同時に中韓からの入国者隔離発表とは、なんてわかりやすいのでしょう。やはり自国民の命を守ることより習近平さんへの忖度のほうが大事だったのですね。もう完全にアウトです」
「遅すぎ......もの凄く遅すぎ。やっと重い腰を上げた時には、逆に日本人が他国から入国禁止に(5日午前10時時点で53か国・地域から)。そこまで来てやっと自分たちが逆差別されていると気づく政府が悲しい。ずーっと後を走るのではなく、ここからの巻き返しを心から望みます。全日本人が同じ思い!」
「だいたい順序が逆。学校を休校にしたり、イベントを自粛させたりするより、こっちが先でした。中国・韓国からの入国を止めずに感染対策をするなんて、シャワー浴びたまま髪を乾かせと言っているようなもの。習近平さんは感謝しているよ。一番厳しい時に日本が中国の富裕層の避難場所になってくれたのだから」
「五輪と中国、二兎追っかけてすべてを失いましたね。安倍政権は自らの無能ぶりを謙虚に反省し、台湾に教えを乞うべし。台湾のIQ180の女性大臣(編集部注:デジタル担当閣僚、38歳のオードリー・タン氏)一人に日本の700人超の勉強不足の国会議員たちは負けたのです。彼らの存在意味がまったくないことがはっきりと分かった。有権者をコケにしてきた国会議員たちは次の選挙で思い知ることになるでしょう」
また、入国制限強化が中国・韓国からの入国者に2週間待機を要請するのにとどめ、入国を禁止しなかったことに対しても「甘すぎる!」という批判が多かった。
「何でわざわざ金かけるのか意味が判りませんね。単純に他の国々がやっているように、渡航制限すればよいだけ」
「なぜ入国禁止にしないのか。入国したら2週間隔離って、その間に症状が出たら日本の病院で治療するのでしょ? その金はどこから出るのですか。これから検査が増えれば日本人の重症な人だって全員診てもらえるかどうかも分からないのに」
「タダで3食昼寝付きでオマケに検査を受けられて、仮に感染だったら中韓ともに受け入れを拒否するだろうから日本で治療となりますね。そうなればクルーズ船と同じことになりますよ!また世界中の批判を浴びる気ですか」
「日本が隔離する施設を提供するの、おかしくないか? 費用は誰が払うの? 日本国民か? 2週間待機の施設は日本人用に開けておいてほしい。また、安倍さんの思い付き対策が出てきた気がする。まともに対策をできないなら引退してくれ」