就活生が「本当に入りたい」会社ランキング ニトリ、オリエンタルランドが入り商社が不人気なワケ

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

文系学生が「育休志向」、理系学生は「大手志向」

   文理別の就職注目企業ランキングでは、文系学生のランキング4位には小売りからニトリが、また不動産業界では三井不動産が5位と、いずれも上位にランクインしたのが目を引いた。

   両社とも男性の育休取得を含めて働き方改革で高い評価を得ている企業だからだ。ここでも総合商社は不人気で、三菱商事と伊藤忠商事の2社しか入らなかった。

   一方、理系学生は1位にソニー、2位にNTTデータ、3位に日立製作所がランクイン。また、トヨタ自動車やパナソニック、三菱重工業、日本製鉄など巨大メーカーが多く入り、大手志向の強さがうかがえる結果となった。

表2:文理別就職希望企業ランキング20位
表2:文理別就職希望企業ランキング20位

   いったい、これら上位の企業のどこが就活生の魅力に映ったのだろうか。ランクインした4社の口コミを見ると――。

ニトリ「私は商品改良の声をあげると、すぐに生かされて改良されることが楽しかった。現状否定の企業風土が染み付いており、商品だけではなく、システムや店舗のレイアウト、すべてに声を上げることができる。顧客起点で物事を考えて、より良いものを作り上げること、これが働きがいだった。配転教育をうたっており、基本的に2年で店舗や部署が変わる。他の会社よりさまざまな経験がしやすい。しかし評価が悪いと配転が少なくなることや、人気のないエリアだと異動が減るため他の人より不利なところがある」(店舗運営部、女性)
三井不動産「定期的に上司との面談があり、実績に対して上司から評価を聞くことができる。普段からざっくばらんに意見交換できるため、その後の業務に大変役立つし、自分の希望等を伝えることができる。大きなプロジェクトを契約したり、フォローアップしたりできるので、仕事にやりがいを感じる。失敗しても上司や同僚がフォローしてくれることが多く、失敗を恐れずにチャレンジできる環境だ。過去を振り返ると、自分が成長していることを実感できる」(法人営業、男性)
NTTデータ「平均年齢が若いこともあり、早い段階からリーダーの役割を任されることが多い。小規模システムであれば入社2、3年目でチームリーダー層となり、経験を積むことができます。また、社内公募やNTTグループ内公募の制度もあるため、やる気次第でキャリアアップを図ることができます」(システムエンジニア、女性)
日立製作所「若手は入社後すぐに大きなプロジェクトを任されることが多くやり甲斐を感じる。一方でプレッシャーも大きいため、セルフコントロールが重要となる。また、良くも悪くも個人主義な雰囲気の職場であるため、自分で率先して行動する癖が身につく。若手は積極的に海外の学会や展示会に行かせてもらえるため、語学スキルの面でも成長の機会は多い」(研究開発、男性)

(福田和郎)

姉妹サイト