「ただのハリー」にカナダ政府も見放した?
追い討ちをかけるように、さらなる「blow」(打撃)がハリー王子夫妻を襲いました。
二人が滞在しているカナダの政府が、「夫妻のセキュリティ費用は負担しない」と宣言したのです!
Canada to stop paying Harry and Meghan's security
(カナダ政府は、今後、ハリーとメーガンのセキュリティ費用を支払わない)
王室離脱後は、イギリスとカナダを行き来しながら慈善活動などを行うとしている夫妻ですが、カナダでは高額なセキュリティ費用を、誰が負担するのかと問題になっていました。ある調査では、国民の73%が「二人のセキュリティ費用に税金を使うな!」と反対したと報じられています。
庶民にはピンときませんが、著名人のセキュリティには莫大な費用がかかるようです。夫妻のカナダでのセキュリティ費用は「年間40億円」という報道もありました。ちなみに、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏は、1回のイベント出席に「2億円近い」セキュリティ費を払ったこともあるそうです。
ハリー夫妻については、「ロイヤルの使用」など数々の特権を没収されて「ただのハリー(英紙)」になったうえに、「とうとうカナダからも見放された!」という見出しがメディアを賑わせていますが、一方で「ハリー夫妻に高額オファーが後を絶たない」とも報じられています。
先日、ヘンリー王子とメーガン妃はそろって、米マイアミのホテルで開かれた米金融大手JPモルガン・チェース主催のイベントに出席しましたが、その謝礼はなんと最高額で100万ポンド(1億4400万円)だったと推測されています!
専門家は「王室引退後の二人には米国での講演依頼が殺到するだろう」としています。英国に比べて「講演料が高額」で、「王室好きが多い」米国では、「ロイヤルの称号があろうがなかろうが関係ない」らしいのです。
さらに、米国の出版社は「もし二人が本を執筆したら権利料は1億円を下らないだろう」と予測しています。さらに印税を加えると...... 莫大な収入になることは間違いありません。
それでは、「今週のニュースな英語」は「blow」(打撃、失敗)を使った表現を紹介します。「ボディーブロー」の「ブロー」だと言うと、ピンとくるのではないでしょうか。
That's a blow
(それは、打撃だね)
形容詞の「major」を使って強調します。
That's a major blow
(それは、大打撃だね)
さらに、前置詞の「to」を使って、「~にとって」という意味を加えましょう。
That's a major blow to the company
(それは、会社にとって大打撃だ)
「王室離脱カウントダウン」の最終章として、母国イギリスに一時帰国しているハリー王子夫妻。メディアは酷評するものの、庶民からしたら「やっぱり世の中は甘い」のではないでしょうか。(井津川倫子)