大学4年生の「現在の貯蓄額」で一番多かったのは「10万円~30万円未満」、社会人1年生のそれは「100万円~300万円未満」だったことが、GMOあおぞらネット銀行の調べでわかった=下図参照。
貯蓄している理由として、大学4年生の3割が、社会人1年生では4割が「収入が途絶えたときのため」と答えた。
同行が大学4年生と社会人1年生を対象に、貯蓄事情や銀行口座に関する調査を実施。2020年3月3日に発表した。
3.0%の大学4年生が「300万円以上」貯めた
大学4年生の「貯蓄額」をみると、1位は「10万円~30万円未満」(23.4%)、2位が「3万円未満」(15.8%)、3位「5万円~10万円未満」(12.8%)、4位「30万円~50万円未満」(9.6%)だった。「300万円以上」という回答も3.0%あった。
これが社会人1年生になると、1位は「100万円~300万円未満」(20.0%)、2位「50万円~100万円未満」(15.8%)、3位「10万円~30万円未満」(14.2%)となり、貯蓄額別では差がない傾向にあることがわかった。「0円」という回答が13.2%あるなど、蓄えができている人とそうではない人では、大学生よりはっきりしているようだ。
「貯蓄額=0円」回答者以外の、貯蓄をしている人890人(大学4年生=456人、社会人=434人)に、貯蓄の理由(複数回答)を問うと、大学4年生では、1位は「旅行資金のため」(33.8%)、2位が「収入が途絶えたときのため」(30.3%)、3位「病気など万が一のときの備えのため」(20.8%)、4位「老後生活資金のため」(15.8%)と続き、余暇や趣味関連より、現実の生活や先々の人生を考えたとみられる回答が高い割合となった。
一方、社会人1年生では、1位が「収入が途絶えたときのため」(39.6%)、2位「老後の生活資金のため」(34.6%)、3位「病気など万が一のときの備えのため」(34.1%)と、いざというときの備えであることがより鮮明に。大学4年生で1位だった「旅行資金のため」は、4位(25.3%)だった。