SNS時代に最終的に評価されるのは、こんな会社
インターネットの普及、ITの進歩で日本では、それ以前と比べて、人が接する情報量は数百倍以上になっているという。発信されても見向きもされない情報がどんどん増えている状態だ。
そうした状況下で、人の記憶に残る情報とはどんなものか。「それは企業が一方向に伝えてくるものではなく、自分の知り合いや、自分が好きな人がオススメしてくれるクチコミ情報」なのだ。
そのクチコミに乗せるうえで忘れてはいけないのは、「SNS時代に最終的に評価されるのは、質のいい商品、サービスを提供する会社」であるということ。
「会社が大きいとか小さいとか、お金をどれだけ投入したかといったことは関係ない。フェイクレビューなど、途中で雑音が混じるのは難しいところだが、クチコミが力を持ったことで、広告が主流だった時代より圧倒的に、誠実な会社が評価されやすくなっている」
こう述べる笹木さんは、山形大学工学部卒業後、トヨタグループの自動車部品メーカー、アイシン精機で研究開発職を務めたのちの2009年、25歳のときに、寝具ベンチャー、エアウィーヴの正社員となった変わり種。当時、同社はまったくの無名メーカーで、どうやって認知度を上げていくのかが課題だったが、ここで笹木さんが注目したのがコストのかからないPR活動だった。