「OB/OG訪問」がグンと増加
文系、理系の別でランキングをみると、文系学生では、全日本空輸や日本航空、JTB、エイチ・アイ・エスなど航空会社、旅行サービス関係の企業が20位以内にランクイン。理系学生では、味の素や明治、キューピーなどの飲料・食品のメーカー6社にヤクルトを加えた7社、医療関連は日本赤十字などの3社にアステラス製薬を加えた4社がランクインし、花王や旭化成などを合わせ、トップ20には生活に関係する会社が顔をそろえた。
調査では、就職希望の企業や職種のほか、活動の時期や内容についても聞いた。就活開始の時期では、「大学4年生」(37.4%)が最も多かったが、「大学1、2年生」(16.8%)が2位となるなど、大学3年生前期(4~9月)以前の割合が39.2%と、前回(28.2%)から11ポイントも増加。リスクモンスターでは、「就職活動の開始時期を自由とするようになり、学生の就職活動開始時期が早期化している様子がうかがえる」と指摘した。
就活の具体的なアクションを聞いたところ、企業へのインターンシップの参加」64.4%)が最多。次いで「OB/OG訪問」(49.4%)、「合同企業説明会などイベントへの参加」(33.1%)と続いた。
前回の調査で「OB/OG訪問」は22.7%だったが今回は大幅に上昇。「就活ルールの廃止により、企業はインターンシップを開催する前の早い時期からOB/OG訪問を積極的に活用しながら学生にアプローチしていることが考えられる」という。
なお調査は、リスクモンスターが各業界の大手企業・組織200社を抽出。2021年3月卒業予定の大学3年生を対象に、インターネットで「就職したい企業・業種」を聞いた。393人から、有効回答を得た。