英語がネイティブ並みに話せる「上級」レベルの人だと、年収1000万円以上が、なんと約6割もいることが、グローバル人材に特化した人材派遣会社のエンワールド・ジャパンの調べでわかった。2020年2月25日の発表。
その一方で、「初級」レベルの「1000万円プレイヤー」は約1割しかいない。
業務の幅にも大きな差
調査によると、英語が流暢に話せる「上級」レベルでは58.0%と、約6割が年収1000万円以上を得ている。なかでも3000万円以上が2.0%、1500万円以上も25.0%いた。
一方、挨拶ができる程度の「初級」レベルでは、1000万円が12.0%と約1割にとどまり、「上級」とは約50ポイントの差となった。「ビジネス」では47.0%、日常会話が話せる「中級」では25.0%が「1000万円プレイヤー」で、英語レベルが上がるほど、年収の高い割合が大きくなる相関関係がみられた。
次に、「仕事のどのようなシーンで英語を使用するか」を聞いてみると、英語レベルが「ビジネス」の約6割以上、「上級」の7割以上の人が、電話対応や社内会議など、「人との対話」が必要な業務を行っていた。
一方、「中級」で過半数を上回ったのは、?メール(約9割)、レポート・資料作成(約5割以上)となり、「読み書きが中心の業務」が多いことがわかった。
また、日常業務の社内会議や電話対応が「ビジネス」では約6割なのに対し、「中級」では約3割未満、初級は約1割にとどまった。仕事に関係する英会話が使いこなせるほど、職務の幅も広がり、その結果として給与水準も上がるとみられる。
なお調査は、全国のエンワールドジャパンのサービスの登録者1928人(初級16.0%、中級23.0%、ビジネス38.0%、上級22.0%)を対象に、2020年1月30日~2月2日にインターネットで実施した。