「才能」って、なんだ! 仕事に必要なものなのか、やっているうちに備わるものなのか?(入澤あきこ)

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「才能がないから......」そんな言い訳する資格、ありますか?

   天才と言えば、私はイチローを思い浮かべます。しかし、イチローは「僕は天才ではありません。なぜかというと自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」と言っているんですね。

   イチローと言えば、毎日のルーティーンを守り続けて、ストイックに野球に取り組んでいるイメージでしたが、それは自分の能力を磨ききって野球に向き合う姿勢だったんです。そこまでやり切ることが、おそらく「才能がある」と言える状態なのでしょう。

   私の高校時代の数学の先生は「数学をやりきったからこそ才能がないとわかった」と言っていました。やりきった人だからこそ言える重みのある言葉だと思います。最初から「才能がないから......」と諦めていた私は、そもそも能力を磨く努力を放棄していたわけですから、スタートラインにも立てていなかった。そればかりか、「才能」を言い訳にする資格はまったくなかったのです。(笑)

   「トップナイフ」で、西郡先生が才能のあるなしに苦悩する姿は、脳外科医を極めているからこそ感じる壁ということのようです。実際、勉強熱心で陰で努力しているからこそ、一般的なドクターなら諦める手術も成功させているのです。

   一方で、黒岩先生を前には才能のなさを突きつけられるのですが......。

   4月が近づいてきて、新しいことを始めたい季節です。春から、進学、進級、就職、転職、新しいチャレンジをする方は多いと思います。また、新人教育をする方も多いのではないでしょうか。

   物事を始めて早々に「才能がないから......」と言って諦めるのは、早計。まずは西郡先生のように努力して、取り組む能力をじっくり育てていくことから始めたいですね。(入澤あきこ)

脳動脈瘤のスペシャリスト、深山瑤子を天海祐希さんが好演(画像は、日本テレビ「トップナイフ ―天才外科医の条件―」のホームページ)
脳動脈瘤のスペシャリスト、深山瑤子を天海祐希さんが好演(画像は、日本テレビ「トップナイフ ―天才外科医の条件―」のホームページ)

◆ 土曜ドラマ「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」 ◆
日本テレビ系。毎週土曜日22時から。主演は天海祐希。数々の医療ドラマの脚本を手がけてきた林宏司に、「女王の教室」(日本テレビ系)などで天海祐希とタッグを組んできた大塚恭司の演出という最強ヒットメーカーによる作品。椎名桔平、広瀬アリス、永山絢斗、三浦友和らの実力派俳優が共演する。2020年1月11日の第1回が13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
パーソナルスタイリスト
美容専門学校・高等学校色彩学講師
ミスユニバースビューティーキャンプ講師、テレビの変身企画スタイリストなどを経験。フリーランスでパーソナルスタイリストをしつつ、最近はベンチャー企業でセカンドOLデビューを果たした。働くママの大変さを実感し、働くママ100人へのインタビュー活動「we MAMA」を立ち上げる。さまざまな働き方があることを伝える活動も実施中。法政大卒。37歳。
ブログ https://ameblo.jp/akiwasa/
ホームページ https://daily-ands.jp/authors/573a7efc73f3212f79f6339b
we MAMA https://note.com/we_mama
著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)がある。
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