非正規で働く母親の「契約切り」が始まるかもしれない
保育士と並んで深刻なしわ寄せを受けているのが、非正規雇用で働いている人々だ。
「小学校の給食調理員です。パートなので、勤務実働がなくなります。休業補償もありません。こうした働き方に対する配慮は?」
「非正規です。子どもだけにはできないので、私も平日は自宅待機するしかありません。土曜出勤があるので、夫が休める土曜だけの出勤を当分認めてもらえるかお尋ねしようと思っていますが、契約を切られる覚悟はできています。嫌ですが......」
「非正規で働く母親を中心に、契約切りが始まるかもしれませんね。不況が進行しそう」
「私の職場は休校になるから有休を使いたいという派遣の人が多くて、結局今月(2月)いっぱいで派遣で来ている4人が辞めることになったよ。その分、私は逆に残業が増えそうできつい」
「休校を理由に解雇は許さない!って、国が言ってくれればよいのだけどね」
「言うだけじゃなくて国が補償してくれないと...。零細企業なんかは会社の存続も危ぶまれる事態だからね」
今回の緊急事態で、親たちの間で盛んにエール交換が行われている。
「子どもは大事ですから、子どもがいる親の分まで子どもがいない私が働いてシフトに入ったりするのはオッケーですよ。その代わり、休みになった子どもとその親がテーマパークに行ったりするのはマジでやめてほしい」
これは、東京ディズニーランド&シーが2月29日からの休園を発表した28日以前に、全市が休校していた千葉県市川市で、親子連れで遊びに行く姿が見かけられたために寄せられていたコメントだ。
こんなエールに対して、
「ありがとう。こんな気持ちでいて下さる方々がいるからこそ、子持ちの親は安心して働けています。親は何のための休みなのかをよく子どもたちに言い聞かせ家の中で過ごすよう徹底しなければなりませんね。春休みのように、ふつうに出歩いてはまったく意味がない。私も同感です」
「頑張りましょうね! 私も子どもたちが巣立ち、旦那と二人だけ。シフトを修正し、朝から夜までの勤務になることでしょう。たぶん乗り越えられると思います。ただ、春休み気分で買い物に来られても困りますよ。子持ちの方々をカバーしている私たちのストレスになりますから」