長かった「シューカツに使える企業分析バトル」も、2019年11月で幕を閉じた。
他の大学がどんな銘柄を選んでくるか、気にしながらも、なにをどう選ぼうか迷いながらはじめた。1年で9つの銘柄を検証してみた。その結果......。
消費増税で儲かった!「GMOペイメントゲートウェイ」
【総資産の合計】
・1年間の投資総額 372万2000円
・回収した金額 421万4000円
・損益の状況 プラス49万2000円
1年の締めとして、この記事ではこの1年の変遷を書いていく。初めは、どのような銘柄をあげていいかわからず、戸惑っていたが、就職活動に役立つということで、人気就職先ランキングで上位にあがる住友商事を選んだ。
「買い」を入れた時からも下がり調子は続いたが、2019年8月ごろから反転し、結果5000円の損で済んだ。11月には、偶然見つけた銘柄としてUSSを分析した。中古車オークションを運営する企業で、分析するまでは知らない企業であったが、株価は順調に伸び、5万円を超える含み益を出した。
大きな利益を出したのが、GMOペイメントゲートウェイだ。話題のキャッシュレス関連株として選んだ。消費増税後のキャッシュレス優遇政策にも後押しされ業績も好調。24万円の含み益を出した。
アニコムホールディングスは、東証IRフェスタで見つけた銘柄だ。ペット保険事業でシェアがトップ。ペットが増えているなか、強みを生かしていくはずだと思い300株を購入した。株価は順調に上がり、24万円の含み益を得た。このGMOペイメントゲートウェイとアニコムホールディングスが、最後の利益に大きく貢献した。
大きなマイナスを出した銘柄がなかった点が、最終益のプラスに繋がった。
マイナスを出したのは、住友商事、セブン&アイホールディングス、ゼンリン、ヨネックスの4社。24時間営業についての是非や「7payアプリ」への不正アクセス問題があったセブン&アイホールディングスなど、半分の企業でマイナスを出したが、金額的には最大でも4万5800円のセブン&アイホールディングス。あまり大幅に株価を下げそうにない銘柄を選んでいったことが功を奏したように思える。
1年間のバトルを終えてみて、自分自身も成長できたのではないかと思う。初めは株価が大幅に下がるのが怖く、かなり慎重だったが、中盤からはこの銘柄は上がるだろうと、ある種の自信をもって執筆できた。
分析に関しても、特に業績分析において進歩がみられたかなと思う。またこのような機会があればやってみたい。
負けても「傷が浅かった」
※ 数字は、連載の掲載順。
1.住友商事(記事掲載日2018/11/ 1)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2018年10月25日 200株 1674円 33万4800円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価1649円) マイナス5000円
10.USS(記事掲載日2018年12月 8日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2018年11月25日 200株 1846円 36万9200円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価2105円) プラス5万1800円
13.セブン&アイホールディングス(記事掲載日2019年1月10日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2018年12月25日 100株 4536円 45万3600円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価4078円) マイナス4万5800円
19.GMOペイメントゲートウェイ(記事掲載日2019年3月 1日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年1月25日 100株 5280円 52万8000円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価7760円) プラス24万8000円
21.レオパレス21(記事掲載日2019年3月12日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額 保有せず
・売却日と株価・株数・回収した金額 な し
・株式の含み益・損の価格 な し
26.アニコムホールディングス(記事掲載日2019年4月 9日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年3月25日 300株 2777円 83万3100円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価3595円) プラス24万5400円
31.ミライトホールディングス(記事掲載日2019年5月21日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年4月25日 500株 1625円 81万2500円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価1634円) プラス4500円
36.ゼンリン (記事掲載日2019年7月10日)
株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年6月25日 100株 1940円 19万4000円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価1889円) マイナス5100円
39.ヨネックス(記事掲載日2019年8月18日)
・株式購入日と株価・株数・投資金額
2019年8月6日 300株 656円 19万6800円
・売却日と株価・株数・回収した金額
な し
・株式の含み益・損の価格
2019年11月29日(株価650円) マイナス1800円
【株式取引ルール】
- 月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
- 投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
- 1年間のトータルで損益を競います。