【決着! 企業分析バトル】「食」にこだわって分析、投資した1年(明治大学)

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   1年間という長い期間チャレンジさせていただいたカブ大学対抗!「シューカツに使える企業分析バトル」も、2019年11月で幕を閉じた。

   就職を希望する食品関係を中心とした銘柄にこだわって選んできたが、利益を得た企業があれば、損失を被った企業もあり、「食」にかかわる企業がおかれている経営環境の厳しさを垣間見た思いだ。1年間に12の銘柄を分析。その結果は......。

  • 「食品」や「飲料」に投資(写真はイメージ)
    「食品」や「飲料」に投資(写真はイメージ)
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決算書攻略に苦戦も、自信がついた「アサヒビール」

【総資産の合計】
1年間の投資総額  306万5500円
回収した金額     327万1900円
損益の状況   プラス20万6400円

   1年間を通じて、非常に成長できたという思いだ。スタート当初は、決算書を読むことが難しく、多くの企業を比較しながら分析することができなかった。

   そのため、「不二家」「フィード・ワン」では投資金額の2割を失ってしまうことに繋がり、多くの損を出してしまった。

   しかし、三つ目に選んだ「アサヒグループホールディングス」(アサヒビール、2019年1月13日記事掲載)では、企業の業績、決算書を分析することだけでなく、同業他社や市場を分析することで、8万円の含み益を得た。また、翌2月に分析した「良品計画」では、実際に購入することで危機感を持つことができ、よりよい分析ができたため、損を出すことなく7000円の利益を得た。

   そして、大きな利益を上げた「きちりホールディングス」では、当初の「食品」という点からは少し離れた「飲食」業界にはなってしまったものの、実際に飲食店に行き、サービスを体験したからこそ、大きな投資に踏み切ったのだが、そのことがプラスに働いた。

   また、今回の企業分析バトルでは、大きな損失こそなかったものの、大きくプラスになった銘柄も少なく、微増の銘柄が多かった点が非常に後悔する要因になっている。「食品」を中心という、当初の目的とは少しズレてしまったが、「飲料」や「飲食」業界も視野に入れて銘柄を選んだのは、利益を出すことや新たな視点を持つという点では、とてもよかったと感じている。

   1年間のバトルを終えてみて、自分自身の銘柄を選ぶ力だけではなく、多くの経済的な知識に関しても成長できたのではないかと思う。最初のうちは、決算書を読むことも困難であったが、徐々に決算書と株価の動きがどのように連動するかも少し把握できるようになった。さらに、少子高齢化や米中貿易問題などの問題がどのように「食品」業界にどのような影響を与えるのかを身をもって知ることができたのは、「食品」業界を目指す私にはとてもいい経験になった。

   次回このような機会が訪れたら、食品に限らず、さまざまな業界についても学んでみたいと感じた。

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