世界の投資家には日本は「トンデモ危険国」に見える
日本が海外投資家から見放されることを心配する声がある。
「少なくとも今年3月本決算の上場企業はとんでもない数字が発表される可能性がある。当然配当も下がる。海外ファンドはしばらく本格買いをしないのではないか? 政府が率先して経済を萎縮させるような発表をしているが、同時に財政出動を含めた回復策も出さずに、『緊張感を持って見守る』としか言わないのなら、そんな政府はいらない」
「明確な感染拡大防止策もなく、感染が疑われても自己管理を前提に検査さえ受けさせないようでは、世界中の投資家の目には危険国としか見えないでしょう。外交が得意で、経済政策にも卓越した首相がいる国とは思えません」
さて、個人投資家たちは今後の相場の展開をどう見ているのだろうか――。
「信用買いと先物買いの投げがまだまだ出切っていないような気がします。こんなときに頻繁に電話をかけてくるのが不思議に証券会社。上げ相場の時は音沙汰ないのに、下げ相場になると電話かかってくる。しかも取引のない証券会社から。アナリストだって今の相場が異常な官製相場だって知っているでしょうに。日銀に買い向かえという期待があるのだろうが、津波に向かって泳ぐようなもの。逆らわずに高台に避難しないと命が危険だよ」
「こういう時の保険としてVIX(恐怖指数)を仕込んでいたが、上がり方がすごいね。しばらく注視。個別銘柄の買い時は来年、再来年あたりかな。今年のトランプ再選も微妙だし、混乱はまだ続くと思う」
そして、最後にこんな意見を紹介しよう。
「みんな、人生最大の大博打の時が来たかもしれんぞ。勝負かけてこの場を利用しよう。最大のチャンスでもある」
「みんな、農業に立ち返ろうよ。マネーゲーム、観光産業、人が集まる娯楽......。もしかしたら今後長くダメになるかも。だけど、食べ物さえ作れていれば、少しは心強いよね。日本の食糧自給率は40%くらいです。土地も余っているし、今は昔よりいい機械もあるのだから、農業始めませんか?」
(福田和郎)