「オリンピック恐慌」が来る。みんな生活防衛の準備を
2008年9月のリーマンショック経験者からは、「あの時と同じだ」という声も聞かれた。
「そもそも好景気ではないのに株価が高すぎた。今後えらいことになる。下げ方がリーマンみたいだ。これはダメかもしれない。ドカンと下げた後、ジワジワと15連敗とかあれば、まさにそれ」
「リーマンで辛酸なめた身としては、6000円台まで落ちても何も思わないよ。『あの時と同じだね』ってぼんやり苦笑いするだけ。アベノミクス以降、どうせ株価は実態を反映していない。というか一般市民との懐事情の乖離(かいり)が激しすぎる。欲深い大人たちに翻弄される若者だけが不憫(ふびん)で仕方ない。歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は......」
また、
「本当のダメージはこれから出てくる。日本は東京五輪パラリンピックのインバウンドを期待して、会場やインフラ整備に多額の投資をした。すでに米国にもコロナショックが広がっており、世界的にも今後激増していく可能性が高い。五輪開催は不可能になる可能性が高いし、たとえ中止にならなくても盛り上がらない大会となったら投資回収は困難だ。『オリンピック恐慌』は確実に来る。みんな生活防衛の準備を」
と、東京五輪開催を危ぶむ声が非常に多かった。というよりは、「もう中止にするべきだ」という意見が少なくない。
こんな意見に代表される。
「コンパクトで、お金のかからない五輪をやると言っていたのにね。みんな思い出して、不都合な真実を!コンパクトな大会を謳(うた)って国民を納得させ、いざ招致したらドカッと予算を増やしてビック大会になりました。このツケがそのまんま降りかかるわけです。いったい誰の責任でしょうか」
「オリンピックのために人命を軽視するよりもいいです。中止にして、思い切って復興に舵を切りましょう」
「何かとケチがついていた東京オリンピック、最後にドカンって来たね。これは東京ではやるべきじゃないというお知らせ? オリンピックはなかったことにして、早く経済の建て直しに力を注いだほうがいい」