新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響が懸念されるなか、米疾病対策センター(CDC)が日本への旅行者に渡航注意情報を、2020年2月19日に出すなど、外国人旅行客の減少による観光業や小売業への打撃はなおも続きそうだ。
国内感染者や死者の増加が止まりそうにないことで、景気や企業の業績に対する警戒感も増している。市場の地合いが悪化するなか、どうなる? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 中国の2月製造業PMIには要注意!
日経平均株価予想レンジ:2万2500円~2万3500円
2020年2月21日(金)終値 2万3479円15銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、下値を模索する展開か。
前週の日経平均株価は、2週連続の下落となった。新型コロナウイルスの感染拡大による新型肺炎で死亡者が増加していることで、リスク回避の売りが優勢となった。加えて、2019年10~12月期GDP(国内総生産)速報値が、前期比年率6.3%減となったことも嫌気された。
また、米アップルが新型肺炎の影響から1~3月期の売上高予想が未達になると発表したことで、米国株が下落したことも影響した。
今週の日経平均株価は、下値模索の展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大にまったく歯止めがかかっていないことで、投資家心理が冷え込んでいる。加えて、2019年10~12月期GDPが市場予想を下回ったことで、急速に景気や企業業績の先行きに対する警戒感が高まっている。経済指標の結果次第では、一段の下げ相場を演出することになりそうだ。特に、29日に発表される中国の2月の製造業PMI(購買担当者景気指数)には注意が必要だろう。