電機メーカー、部品調達に「悲鳴」
中国でのサプライチェーンの混乱は、国内の物流にも大きく影響している。調達・購買のコンサルタント会社の調査によると、日本企業の88%が、新型コロナウイルスにより生産・物流に支障が出ていると回答。部品や製品が入って来ず、生産や販売が滞っているという。
調査は2月13日に、未来調達研究所株式会社が1万2966社の物流・調達関連従業者を対象に行った「新型コロナウイルスによる生産・物流・調達」についてのアンケート。同社が結果を2月18日に公表した。
それによると、全体の69%が「問題あり」と回答、19%が「調査中」とし、12%が「問題なし」と答えた。同社によると、「調査中」とした企業のほとんどで、中国からの納期延期があるとしたため「支障あり」として合計した。
この調査に寄せられた企業からの声では、電機メーカーを中心に部品調達の苦戦に上がる悲鳴がほとんど。アパレルでは春物製品の調達を終えており、切迫感はないが、夏物については不透明で長期化による影響に対する懸念が聞かれた。