どんどん増えるメガバンクのブロックチェーン向け出資
仮想通貨をめぐる1月の大きなニュースは、三井住友フィナンシャルグループ(FG)とSBIホールディングス(HD)の協業と、LINEの仮想通貨「LINK」の国内での取り扱い開始でしょうか。
まず、三井住友FGとSBIHDの協業ですが、これは三井住友FGが、SBIグループ傘下の「R3」という会社に出資し、企業向けの貿易金融、個人向けのキャッシュレス分野でブロックチェーン技術を活用したサービスを普及させるようです。
ここでポイントなのは、メガバンクがブロックチェーン技術向けの出資をどんどん広げているというところです。メガバンクはたくさんのクライアントを抱えており、ビジネスチャンスがたくさんある一方で、ブロックチェーン技術を自社内であまり持ち合わせていないのが現状です。
そこで、仮想通貨取引所を有するネット証券(SBI証券やマネックス証券など)が、今後メガバンクとの協業をどんどん行っていく可能性は十分にあると考えています。
また、LINKの国内での取り扱い開始ですが、仮想通貨取引所BITMAXを運営するLVCが1月30日、仮想通貨LINKを国内で新規に取り扱う予定だと発表しました。早ければ4月から取引が開始されるといわれています。
先ほどのメガバンクはto B向けの接点が非常に多いことを特徴にあげましたが、こちらのLINEは対称的にto Cとの接点に大きな強みを持っています。コミュニティアプリのLINEを媒介として、LINEのトークンエコノミーができたら、おもしろいなと思っているので、こちらの関連記事も継続的にウォッチしていこうと思います。来月も、お楽しみに!!
(馬医金満)