部下は管理できない! 人材マネジメントの鍵はそこを理解すること

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インセンティブ付与も効果は限定的

   販売キャンペーンなどの成績上位者に報奨金を出したり、時給を上げたりと、金銭的なメリットをちらつかせて、スタッフのモチベーションを高めようとするマネージャーもいます。

   しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。インセンティブが増えたら、やる気は高まりますが、しばらくすると前の状態に戻ってしまうからです。

   岡本さんは、販売キャンペーンの上位になり、インセンティブの対象となるスタッフは仕事に対して積極的になると言います。ところが、対象とならないスタッフはインセンティブにメリットを見い出せないと指摘します。

   インセンティブなどの報奨金で士気を高めて、やる気を上げても、継続することが難しく、さらにコストがかかってしまいます。

   では、どのような対処が望ましいのでしょうか――。それは、承認欲求を満たすことです。たとえば、周りから必要とされ、価値ある存在と認められることで承認欲求が満たされるといえばわかりやすいと思います。

   岡本さんは、承認欲求について、「貴方がいるから本当に助かっている」というメッセージを発信することが大切だと指摘します。これで、やる気のスイッチがオンになり、個々にアプローチを行うことで、人間関係構築がはかれるようになります。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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