取引には「男性ホルモン」
ビジネスの現場で効果があると考えられているのは、「テストステロン」などの男性ホルモン。短い期間で売買を繰り返すような証券投資家やトレーダーとして成功している人は、血液中の男性ホルモンの濃度が高いとされる。
テストステロンは、リーダーシップを発揮することにおいて大きな力を与えてくれるホルモン。健康な女性にテストステロンとプラセボ(偽薬)を投与する2グループに分け経過をみたところ、テストステロン投与群ではプラセボ群に比べて「寄付」を行う金額が増えたことが報告された。
テストステロンにより、社会に貢献したい気持ちが強まったためだ。
これらホルモンの分野で、ハーバード大学医学部では最先端の研究が行われている。副腎皮質から分泌されるホルモンの一つ、コルチゾールの研究で知られるは脳神経外科医、ハーヴェイ・クッシング氏も同大学に在籍していた。コルチゾールは、ストレスを感じると分泌が高まり血糖を上げる働きを持つ。クッシング氏は、コルチゾールの過剰分泌で起こる病気を発見(1912年)したことでも有名で「クッシング症候群」と名付けられているが、その症状はメタボリックシンドロームの症状と酷似しており、最近の研究ではメタボ患者の脂肪組織ではコルチゾールが過剰に働いていることが明らかになってきたという。