日本企業の取り組みを紹介
SDGsのバッジを付けているのは、ビジネスパーソンが多いのだが、それは、SDGsの取り組みが産業界の関与なしには進まないこと。また、SDGsに取り組むことが産業を持続可能な成長へと導くからだ。
本書は6つのパートから成るが、パート1の「世界全体で達成を目指す17の目標―なぜSDGsは注目されるのか?」以外のパート2から6までは企業がらみの解説になっている。
パート2「企業がSDGsに取り組むべき理由」
パート3「『サプライチェーン』からやるべきことが見えてくる」
パート4「SDGs達成のカギを握るESG投資とは?」
パート5「企業は経営とSDGsをどうリンクさせるのか?」
パート6「ビジネスとSDGsを両立させる企業の取り組みから学ぶ」
――という具合だ。
パート6のビジネスとSDGsを両立させる取り組みでは、食べ残しなど廃棄食料から飼料を製造する廃棄物処理と飼料製造のハイブリッドモデルや、森に自生するコーヒー豆のブランド力を高め、地域住民の経済力向上を図るプロジェクトなど、いずれも日本企業が行っている取り組みが紹介されていて興味深い。
まだよく知らない人も、もっとよく知りたい人にも、最適な入門書。
「60分でわかる! SDGs超入門」
バウンド著、功能聡子・佐藤寛監修
技術評論社
税別1080円