「ほぼ認知症の人がトイレを汚し、老人ホームみたい」
実際に70代以上の人が働いている職場では、「正直、迷惑しています」という生々しい反発の声が多かった。
「私の会社には70代の嘱託社員がちらほらいますが、持病がない人なんて本当に少ないし、認知症の気配のある人だっています。職場のトイレを繰り返し汚してしまう人がいて(そしてそれに気づかない)、ここは老人ホームじゃないんだから!と思うこともあります。70歳ともなれば足腰が弱ってきますし、通勤時・外回り中に転倒して骨折することも考えられます。そうなれば労災です。その辺りはどうなるのでしょうか」
「私の働く給食業界は後期高齢者の方がたくさん働いていますが、正直もう就業継続は難しいと思われる方もいます。人手が不足なので、雇用側は見て見ぬふり。新しいことは覚えられない。衛生管理もままならい。若手が必死にフォロー。大量調理の現場のミスは人命に関わります。これ以上、積極的に雇用させるということに恐怖さえ感じてしまいます」
「会社に70歳以上の方々がいますが、どんなに元気でも運転とおなじで、判断能力が低下しており、扱いに困っています。プライドだけはものすごく高いのにパソコンは使えない。接客や電話応対は横柄。単純作業は視力や聴力の低下でひどく雑。一部の腰が低い人もミスや間違いが多い。若手がフォローに回る頻度が高すぎて、業務に支障が出ています。70歳を超えたら、どうがんばったって能力が低下する。そんななか働くのは本人も周りもきつい」
「建設業を営んでいます。作業員や大工は60歳以上だと、足場での作業は転落の危険性があるので任せられません。しかし、地上だけの作業も限られています。転落したら事業主の責任で罰を受けますよね。矛盾していませんか?」