「ポジションがあかず、下の人間が出世できない」
企業の負担が増えて生産性が落ち、高齢者が会社に残り続けることによって、若い世代や中堅層のポストがなくなると心配する声も多かった。
「高齢者にそんなに仕事がない。妙なポストが増えるだけ。生産性は落ちる一方。採用は若手をどんどん増やしているから、経験の少ない人たちと、頭の回転が鈍く手が動かない高齢者たちに偏った会社は、どうやって実務をまわすのか。間にいる世代に負担がかかり、昇格機会は少なくなる一方。就職氷河期世代の支援とどうやってバランスをとるのか」
「近い将来、『努力義務』から『義務』へ、また年齢もいつのまにか75歳に引き上がる事態が容易に想像できる。高齢者を維持できる財務体質の強い企業がどれだけあるのか」
「高齢者の働く場が確保することは、企業の新陳代謝を遅らせることにつながる。高齢者がいつまでも働くと、ポジションがあかず、下の人間がいつまでも出世できない。若い人のモチベーションがあがらず、給料も大きくはあがらない。ことになれば、一番遊びたい世代の消費につながらない。今の若い世代が年寄りになる頃には年金なんて、どーなることやら」