経験者だからわかる、言える 知られたくない男性の悩みに寄り添うウィッグ開発秘話!

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「ウィッグを自分で加工して使っている」とウワサに......

―― 「ウィッグ」の研究・開発に携わろうとお考えになった、直接のきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

矢内大輔氏「当時の開発部長からスカウトされました。人事部で、『ウィッグを自分で加工して使っている者がいる』とウワサになり、それが開発部長の耳に入ったらしいのです。それ以降、外ですれ違う度に『開発やろうよ』と声をかけられていました。最後は、役員からも説得され、同意しました。半面、私が入社した一番の理由は、『手先の器用さを活かした仕事をしたい』ということだったので、商品開発部は興味のある部署でしたし、うれしくもありました」
太さの違う髪の毛を取り混ぜる(頭皮のイメージ)
太さの違う髪の毛を取り混ぜる(頭皮のイメージ)

―― 企画開発者の立場から、アートネイチャーの「ウィッグ」のよさと、開発にご苦労されたところを教えてください。

矢内大輔氏「とにかく自然であること。また、どの角度、たとえばお客様がウィッグを外し、裏面から見た時の美しさにまでこだわっています。また、縫製1本でも、その本数、位置を計算し、耐久性と自然さの両立を図るよう努力しています。『神は細部に宿る』という言葉がありますが、本当に細かい所までかかわることで、商品からオーラが生まれ、お客様に品質のよさが伝わる、そう思って開発しています。
いろいろと大変なことがないわけではないのですが、苦労という意識はあまり持ったことがありません。それに、どんな新商品を出したらいいのかを、考えるのが大変だという話を時々耳にするのですが、自分は楽しいんですよね。やはり自分が好きなことを仕事にしていますからでしょうか。商品のことを考えるスイッチが入ると、ずうっと考えています(笑)」
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