働くシニア世代に聞いた 定年後は健康・体力維持より、やっぱり「お金」!

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   再雇用制度を使って働く500人のシニア世代に、「定年前にしておけばよかったこと」を聞いたところ、「資産運用」と答えた人が38.4%と最も多かったことが、高齢者の就労を支援する株式会社マイスター60の調べでわかった。2020年1月31日の発表。

   また、将来のお金について、全体の46.0%が「自信がない」と感じている。

  • 定年退職前にもっとお金を貯めとけばよかった?
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スキルアップへの「自己投資」3割にとどまる

   調査によると、シニア世代が「定年退職前にもっとしておけばよかった」ことのトップは「資産運用」で38.4%。次いで「健康/体力維持改善」が31.0%、「趣味づくり」の23.6%、「資格の取得」の23.0%と続いた。お金に対する不安の解決策が「資産運用」と考える人が多いようだ。

   また、これからの人生で「健康、お金、生きがい、人間関係」などの項目について、自信があるかどうかを聞いたところ、「自信がない」と答えた人が最も多かったのは「お金」だった。

   「どちらかというと自信がない」が32.6%、「まったく自信がない」は13.4%で、あわせて46.0%の人が、将来のお金に対して不安を感じていることが明らかになった。

   さらに現在、自身の専門スキルや勉強などの自己研鑽に取り組んでいるかどうかを聞いたところ、「積極的に取り組んでいる」という人は5.8%で、「どちらかというと取り組んでいる」が25.4%で、自己研鑽に取り組んでいるシニア世代は31.2%にとどまる。

   「まったく取り組んでいない」という人は28.4%。「どちらかというと取り組んでいない」の40.4%と合わせると68.8%、約7割近くの人が自身のスキルアップの学びをしていないことがわかった。

   マイスター60では、

「再雇用制度を利用している人の約半数が、将来のお金に対して不安を感じている中で、『語学の習得』は18.6%、『専門知識の習得』が15.0%と低い結果になったのは、定年後の働き方として再雇用制度が定着している日本独特の傾向といえるかもしれません。これからの人生100年時代は、AIに負けない『稼ぐ力』を身につけ、新たなスキルや学びなどを、積極的に取り入れていくことが必要でしょう」

とみている。

   なお、調査は定年退職後に再雇用制度で働いている60~65歳の全国の男性500人を対象に、2019年11月7日~11日、インターネットで実施した。

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