資料を要約したレポートを届けたら......
仕事を手伝っていた人の中に、「店舗の営業法を知りたい」と話していた人物がいたことを思い出した著者は、資料の図書を数冊調達し、それらを要約したレポートを制作して、この人物に届けてあげた。
レポートは「ふつうの会社なら20代前半の若手社員が任されそうなオーソドックスな仕事」。ところが相手は「参考になった」と大感激。予想外の金額を提示して「うちの会社を手伝って」と、持ち掛けてきた。
著者にとっては、特別なスキルでも何でもない「地味なサポート」。それがお金になったことに、目からウロコが落ちた思いだ。その後も「地味なサポート」をこなしては稼ぐことを繰り返すうちに、半信半疑だった思いがやがて確信に至る。「世間でいうような、派手な起業は不要。地味な起業がよかったんだ」と。
それでは、現実にさまざまな人が地味な起業を始めるとしたら、どうしたらいいのだろうか――。
まずは「適性を調べる」こと。自分がどんな分野に合っているかを知ることだ。著者は大きく「マネジメント系」「クリエイティブ系」「コミュニケーション系」の3タイプに分類している。
「マネジメント系」
エクセルなどの表計算ソフトを使ったデータの集計・管理。ほかに、ホームページを設置する「システム設定代行」や「広告代行」などがある。
「クリエイティブ系」
「画像作成」や「動画制作」、「プレゼン資料作成」、「ライティング代行」などのモノを作る仕事。
「コミュニケーション系」
依頼主に代わって、「電話対応」や、メールやLINEなどでの「返信対応」に「セミナーリサーチ」、「セミナー・イベント運営」などがある。