東京外国為替市場 米中の経済指標に要注意
ドル・円予想レンジ:1ドル=107円50銭~109円50銭
2020年1月31日(金)終値 1ドル=108円38銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続きドルが弱含みの展開となりそうだ。
前週のドル円相場は、新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染の拡大によるリスク回避の円買いが強まり、ドルは弱含みで推移した。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が1月30日の記者会見で、新型肺炎問題の先行きに懸念を示したことも、ドルの売り材料となった。
今週のドル円相場は、新型肺炎の感染の拡大に歯止めがかからないことから、リスク回避のドル売り圧力が継続しており、ドル弱含みの動きとなりそうだ。新型肺炎が経済にどの程度の影響を与えているのかは明確ではないが、米国や中国の経済指標には注意が必要だろう。
経済指標は、国内では3日に1月の新車販売台数、7日には12月の毎月勤労統計調査と家計調査、景気動向指数などが予定されている。
海外では、4日に1月の米国ISM製造業景況指数、5日に12月の米国貿易収支、1月の米国ADP雇用統計、7日に1月中国貿易収支、1月米国雇用統計などが予定されている。
(鷲尾香一)