悪天候時の出社について、「在宅勤務の指示」や「リモートワークの整備」を求める声が強まっている。インターネットサービス企業のビッグローブが「悪天候時の出社に関する意識調査」を実施。2020年1月28日に発表した。
近年は交通機関に影響が出るような、悪天候(台風、大雨、大雪など)が増えている。そんな悪条件の中でも出社したことがある人は6割を超えた。
悪天候時の通勤時間、通常の2倍かかった
調査によると、「交通機関に影響が出るような悪天候の際に出社したことがあるか」という問いに、62.1%が「出社したことがある」と回答。15.5%が「天候が回復してから出社した」と答えた。
「出社したことがある」と回答した人の通勤時間は、通常の約2倍かかったこともわかった。
また、「出社しなかった」(22.4%)人のうち、8割近くが「業務に差し支えなかった」「通常通り仕事ができた」と回答。その一方で、「休業したことで機会損失があった」(8.4%)、「顧客・取引先から苦情があった」(1.4%)など、1割弱が業務に影響があったと回答した。
悪天候にもかかわらず出社した理由については、「当然だと思ったから」が32.6%で最多。「重要な仕事があったから」(31.1%)や「上司や同僚が出社するだろうと思ったから」(22.5%)と続いた。
悪天候時の出社ルールや方針を聞いたところ、33.8%が「ルールがあり、運用されている」と回答。その一方で、「ルール・方針はあるが運用されていない」は9.5%。また、「ルール・方針はない」(42.3%)と「わからない・知らない」(14.4%)を合わせて7割弱という結果になり、会社側の不徹底ぶりをうかがわせた。
悪天候時の会社の対応について期待することは「在宅指示」(61.8%)が6割を超え、「非常時におけるリモートワークの体制・整備」(41.7%)を望む割合は4割を超えた。
なお調査は、東京23区に電車で通勤する20~50代の男女1000人が対象。年代カテゴリは250人ずつ、性別カテゴリは125人ずつを抽出した。2019年12月23日~25日に、インターネットで実施した。