パラ五輪マラソン「金」射程! 練習環境が変わり「念願」が...... (三井住友海上火災 熊谷豊さん)

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リオ挑戦では悔しさが......

   熊谷さんの障がいは、先天性無虹彩症。強い光が苦手で、曇りの時でもまぶしい時があるほど。医療用サングラスを着用することなどで単独走が可能な弱視クラス「T12」に属す。「T」は「トラック(Track)競技」を表す。

   仕事ではパソコンを使っているが、画面の拡大や白黒反転で対応しており「ハンデはとくに感じない」そうだ。ただ、競技中は道路の段差の色分けが見えず転びそうになったり、給水のボトルの位置がよく分からずピックアップの際に何本か倒してしまったりしたことがあった。

   パラリンピックへは、前回リオ大会に続く挑戦。リオの出場枠がかかった16年2月の別府大分毎日マラソンで終盤まで2位を守っていたが、ゴール目前の41キロ付近で、ロンドン大会(12年)5000メートル3位の和田伸也選手に抜かれ切符を逃した。和田選手は全盲で競技には伴走者が必要な「T11」。この時の記録は当時の自己最高を4分近く縮める2時間34分台だったが満足感などはなく、さまざまな意味で悔しさが募るばかり。すぐに目標を「東京」に切り替えトレーニングに励んできた。

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