人はなぜ悩むのか?
自己肯定感を高めたいなら、自己肯定が必要な理由を理解したほうがいいでしょう。誰もがセルフイメージを高く持ち、幸せな人生を送れているのだとしたら、テキストなど必要なくなってしまいます。
そうではなく、現状の不安や悩みから解放されたいと考えている人が多いのです。人はなぜ「悩む」のでしょうか? これは一種の「囚われ」と定義できます。
「囚われ」という字をよく見てください。「人」が「口」のなかに閉じ込められてしまっていますよね。あなたの意識が存在しているのは、あなたの頭のなかです。脳のなかのあなたは,何かの悩みを内側に抱え込んでしまって、それが苦しい、しんどい状況になってしまっているのです。
つまり、悩みとは、何かに囚われてしまっている状態だと考えられるのです。
生きている限り、私たち悩みはなくならないものなのです。悩みを、内側に置いたままにしていたら、囚われてしまったままです。でも、悩みを外に出すことができれば、自己肯定感が上がります。
「自己肯定感が高まる」とは、自分の良いところもダメなところも、全部まとめて「これが自分」と思える感覚のことです。「こんな自分が好きだ」「自分は自分のままでいい」「自分に生まれてきてよかった」など、自分を大切にする感覚です。
「自己肯定感」を高めたい。もしそのように思うなら、自分を見つめなおす作業が必要になります。キーワードを「書く」ことで自己表出すると、目で確認できます。この機会に、正直に自分の気持ちに問いかけてみてはいかがでしょうか。(尾藤克之)