ハリー王子夫妻は「賭け」に失敗したのか!? 王室離脱で待ち受ける「いばらの道」(井津川倫子)

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「『おいしいとこどり』させない!」女王に称賛の声

   今回のハリー王子夫妻の王室離脱問題で、株を上げたのはエリザベス女王でしょう。ハリー王子の本音としては、王室メンバーの特権は手放さずにカナダと英国でプライベートな生活を送りたいというものだったようですが、「『おいしいとこどり』はさせない」というエリザベス女王の決断を支持する声が多いようです。

The Queen's decision was not to let Harry and Meghan "have their cake and eat it"
(女王の決断は、ハリーとメーガンに「矛盾する二つのことを両立させない」というものだ)
You can't have your cake and eat it:二つの矛盾することを同時に得られない

   「You can't have your cake and eat it」は、「ケーキは食べたらなくなる」つまり「二つの矛盾することを両立できない」という意味のことわざです。

   孫もひ孫もかわいいけれど、王室を守るために「『おいしいとこどり』は許さない」という、女王の意志を的確に表しているようで、思わずうなってしまいました。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「ハリー王子の王室離脱をめぐる英語表現」を紹介します。

Harry and Meghan gave up royal titles
(ハリーとメーガンは、王位を捨てた)

Harry is a grandson of Queen Elizabeth II
(ハリーはエリザベス二世の孫になる)

Harry is still 6th in line to the British throne
(ハリーは、英国で6番目の王位継承者のままだ)

They decided to live in the UK and Canada
(彼らは、英国とカナダで暮らすことにした)

They no longer carry out royal duties
(彼らは、もはや公務を行わない)
no longer:もはや~でない

This new model will take effect in the spring of 2020
(2020年春からこの新しいモデルが効力を発する)
take effect:効力を発する

   ハリー王子夫妻のカナダ移住をめぐっては、年間数億円以上にのぼる多額の警備費用を「誰が負担するのか」との懸念が出ています。パパラッチとの戦いが本格化すればするほど警備費用はうなぎ登りに......。残念ながら、ハリー王子夫妻の未来は前途多難のようです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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