ハリー王子夫妻は「賭け」に失敗したのか!? 王室離脱で待ち受ける「いばらの道」(井津川倫子)

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   英国王室のハリー王子とメーガン妃が、英王室を離脱して公務から引退することを発表しました。

   ハリー王子自身が「大きな賭けに出た」と思わず吐露したほどの重大決意に世界中が騒然! 若き二人の幸せを願いつつも、20年以上英国メディアの王室報道をウオッチしてきた私の心は晴れません。

   英メディアがこぞって「二人の将来はいばらの道」と警告するように、「本当の戦い」はこれからだからです。

  • 英国騒然!? ハリー王子夫妻はどうなるのだろう
    英国騒然!? ハリー王子夫妻はどうなるのだろう
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「やんちゃ」なハリー王子の本心は......

   英国王室は、ハリー王子とメーガン妃が2020年春に公務から退き、「HRH、His/Her Royal Highness(殿下、妃殿下)」の敬称を使わないと発表しました。今後は公的資金を受け取らないうえに、「公金の無駄遣い!」と非難されていた英国居宅の改修費(約3億4000万円)も返済する方針だそうです。

   日本人にはピンときませんが、この「HRH(殿下、妃殿下)」の敬称を使えないのは大きな痛手のようで、ハリー王子の母・故ダイアナ妃が王室を離脱した時に「敬称の継続を切望」したものの「却下されてショックを受けた」という記事を目にしました。

   ハリー王子といえば、以前からやんちゃな言動で世間を騒がせてきましたが、今回の王室離脱は相当な覚悟だった様子。ハリー王子が語った「王室メンバーとしての最後のスピーチ」では、神妙な顔つきと絞り出すような声で、決意のほどを語りました。

We are taking a leap of faith
(私たちは思い切って賭けに打って出ることにした)
take a leap of faith:思い切って賭けに出る、大丈夫だと信じてやってみる

There really was no other option
(実際、他の選択肢は無かった)

   「take a leap of faith」は、結果として失敗するか成功するかわからない、というニュアンスを含みます。ハリー王子は「王室離脱の決意が吉と出るか凶と出るかわからない」ものの、「離脱以外の選択肢が無かった」と、心境を吐露したのです。

   早速、英紙「The Times」は「Harry tells of sadness at giving up royal duties」(ハリーは王室公務をあきらめる悲しさを伝えた)と報じました。苦渋の決断に追い込まれたような無念さが伝わるスピーチに、「本当は離脱したくなかったのでは?」という臆測がメディアを賑わしています。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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