なんと! 2021年3月卒業予定の学生の8割が、この1月時点で就職活動を開始していることが、新卒向け就職情報サイト「あさがくナビ」を運営している学情(大阪市北区)の調査でわかった。2020年1月17日の発表。
政府主導のいわゆる「就活ルール」では、2021年卒業の学生の就職活動は3月から、スタートする。すでに内々定を獲得している学生もいるという。
獲得した内々定、一人当たり1.63社
調査によると、すでに2020年1月時点で就職活動を開始している学生は80.4%と、高い数値となった。このうち(就職活動を開始している学生を分母とした場合)、1月時点の内々定率は10.0%。文系は11.4%、理系は7.8%と、文系が理系を上回った。
また就職活動をしていない学生を含む、内々定の獲得状況は8.1%だった。
内々定を獲得した学生の、 内々定社数の一人あたりの平均は1.63社。内々定社数は、69.1%の学生が「1社」と答えた一方、 複数の内定獲得者が平均を押し上げた。なかには「5社(2.9%)」、「6社(1.5%)」、「8社(2.9%)」という強者もいた。
学生が内々定を獲得した業界は、1位が「情報・調査・コンサルティング」。次いで、「IT・ソフトウェア」「不動産」となった。外資系コンサルティングやインターネット関連企業からの内々定出しが全体をけん引している。
さらに、内々定を得た企業が「1社」の学生の場合、内々定を得た企業が「第1志望」と答えた学生は19.2%。「第2志望」が22.1、「第3志望以下」が58.7%となった。63.9%の学生が「他社で内定(内々定)を得られなければ、入社を検討する」と答えている。
内々定を得た企業が、その学生の志望どおりかというと、そうでもないよう。ただ、2社以上内々定を得た学生は、62.2%が「第1志望」の企業への入社意志を持っていることもわかった。
調査は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、2020年1月1日~15日にインターネットで実施。回答者数は612人。